鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

2013-12-01から1ヶ月間の記事一覧

「純平、考え直せ」

奥田英朗 「純平、考え直せ」(光文社文庫、お36-3) チンピラ純平は、親分に命じられて鉄砲玉を務めることになった。決行の日まで3日間……街で拾った女の子に殺しの話をすると、彼女がすぐにネットの掲示板にそのことをアップ。スレには多くのコメントが寄せ…

「謎解きはディナーのあとで2」

東川篤哉 「謎解きはディナーのあとで2」(小学館文庫、ひ11 2) 連作短編ミステリ。2が文庫化されていた(のに気づいた)ので購入。1を読んだ時はドラマ化される前だったが、今回は映画を観てしまったからもういけない。風祭刑事は椎名桔平の顔しか思い浮か…

「ifの幕末」

清水義範「ifの幕末」(集英社文庫 し22 23) 幕末に鎖国をやめて開国する際、不平等条約を結ばず、フェアな契約のもと、前向きに開国していたらどうなったか、という設定の歴史の本。途中まではほぼ史実通りなので、引き込まれる。ただし、不平等条約がなけ…

「南海ホークスがあったころ」

永井 良和、橋爪 紳也「南海ホークスがあったころ 野球ファンとパ・リーグの文化史」(河出文庫、な26-1) ファンの視線で綴った球団と日本プロ野球の歴史だが、「文化史」と名乗っている通り、単に誰かの印象による話をまとめたような曖昧な話ではなく、か…