鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

2015-04-08から1日間の記事一覧

探偵は幽霊だった「煙とサクランボ」

松尾由美「煙とサクランボ」(光文社文庫、ま12-6) 松尾由美は一貫して超常現象というのか、異次元の世界というか、そのような世界を舞台にしたミステリーを描き続けている。この場合、まず異世界の「ルール」を綿密に設計し、それを物語の冒頭でわかりやす…