鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

2019-01-01から1年間の記事一覧

「走馬灯株式会社」10(最終巻)

菅原敬太「走馬灯株式会社」10 走馬灯株式会社 : 10 (アクションコミックス)作者:菅原敬太出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2014/08/29メディア: Kindle版前巻最後の話はまだ続いていた。これが実質的な最終章。ここでタクちゃんの正体も走馬灯株式会社の仕…

「走馬灯株式会社」9

菅原敬太「走馬灯株式会社」9 走馬灯株式会社 : 9 (アクションコミックス)作者:菅原敬太出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2014/03/28メディア: Kindle版第75~76話のアイドルの卵がいじめに屈しない話は良かった。つかさも実咲も、走馬灯株式会社で確認した…

「走馬灯株式会社」8

菅原敬太「走馬灯株式会社」8 走馬灯株式会社 : 8 (アクションコミックス)作者:菅原敬太出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2013/12/18メディア: Kindle版第64~65話のボクシング物は本巻の中で一番の出来だ。相手を莫迦にしたり、見下したりするような発言を…

「走馬灯株式会社」7

菅原敬太「走馬灯株式会社」7 走馬灯株式会社 : 7 (アクションコミックス)作者:菅原敬太出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2013/12/18メディア: Kindle版澄川の死んだ妻が神沼にそっくり……。神沼は澄川の妻だったのか? とすると死んだわけではなかったのか。…

「アオイホノオ」22

島本和彦「アオイホノオ」22 アオイホノオ(22) (ゲッサン少年サンデーコミックス)作者:島本和彦出版社/メーカー: 小学館発売日: 2019/12/12メディア: Kindle版表紙に大きく(あまり似ていない)ラムちゃんが描かれていたため、今回は一本木蛮フィーチャ…

「シャーロック・ホームズの冒険」

ドイル、石田文子訳「シャーロック・ホームズの冒険」(角川文庫) シャーロック・ホームズの冒険 新訳版 シャーロック・ホームズ (角川文庫)作者:コナン・ドイル,石田 文子KADOKAWAAmazon角川文庫のホームズシリーズで、本作のみ石田文子の訳である(ほかは…

「走馬灯株式会社」6

菅原敬太「走馬灯株式会社」6 走馬灯株式会社 : 6 (アクションコミックス)作者:菅原敬太出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2013/04/30メディア: Kindle版基本的にはどの話も「意外な結末」で面白いが第50~51話のいじめの話はひときわ面白かった。いじめっ子…

「珈琲いかがでしょう」1

コナリミサト「珈琲いかがでしょう」1 珈琲いかがでしょう 1巻 (マッグガーデンコミックスEDENシリーズ)作者:コナリミサト出版社/メーカー: マッグガーデン発売日: 2018/11/05メディア: Kindle版タイトルと内容に惹かれて購入。その後、「凪のお暇」と同…

mon*mon 学生編

シモダアサミ「mon*mon 学生編」 mon*mon 学生編作者:シモダ アサミ出版社/メーカー: 太田出版発売日: 2014/06/06メディア: Kindle版シモダアサミで検索をしていたら安かったので購入してみた。安いのも当然、ページ数が少なかった(「mon*mon」は188ページ…

mon*mon

シモダアサミ「mon*mon」 mon*mon作者:シモダ アサミ出版社/メーカー: 太田出版発売日: 2014/03/10メディア: Kindle版あるところでこの作品中の1ページが紹介されていて、気になったので探して購入。「中学性日記」の作者だとは気づかなかった。作者が女性だ…

「信長協奏曲」19

石井あゆみ「信長協奏曲」19 信長協奏曲(19) (ゲッサン少年サンデーコミックス)作者:石井あゆみ発売日: 2019/12/12メディア: Kindle版最新刊発売。ついに武田が滅びる。信玄を亡くし、高天神城を徳川に奪い返され、すっかり弱体化していた武田に織田の本…

かれんちゃん

深谷かほる「かれんちゃん」 かれんちゃん (ぶんか社コミックス)作者:深谷かほる出版社/メーカー: ぶんか社発売日: 2016/12/29メディア: Kindle版「夜回り猫」1巻の欄外に「かれんちゃん」についてのコメントがあって、とっくに絶版になったと知った。「良い…

「セキララ結婚生活」

けらえいこ「セキララ結婚生活」 セキララ結婚生活作者:けら えいこ出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2019/12/20メディア: Kindle版けらえいこのエッセイ漫画は好きで、「たたかうお嫁さま」は企画本であまり面白くはなかったけれど、「セキララ結婚生…

「夜回り猫」2

深谷かほる「夜回り猫」2 夜廻り猫(2)作者:深谷かほる出版社/メーカー: 講談社発売日: 2017/03/23メディア: Kindle版遠藤は自分が食べていくだけでも精一杯で、じゅーろを養ってやることができない。そこで永沢さんという動物好きの親切な家に置いてくる…

「夜回り猫」1

深谷かほる「夜回り猫」1 夜廻り猫(1)作者:深谷かほる出版社/メーカー: 講談社発売日: 2017/03/23メディア: Kindle版これまで断片的にどこかで読んだことはあるのだが、ちゃんと読んだことがなく、評判もいいし、一冊くらい買ってみるかと購入。最初の頃…

「スパイ王者」

ドイル、山中峯太郎訳「スパイ王者」(底本:ポプラ社、発行:くぇい兄弟社) スパイ王者 名探偵ホームズ全集 (山中峯太郎ホームズ)作者:コナン・ドイルくぇい兄弟社Amazonドイルの訳本をずっと検索していたら、山中峯太郎版が電子化されているのに気付いた…

「シャーロック・ホームズの冒険」

ドイル、深町眞理子訳「シャーロック・ホームズの冒険」(創元推理文庫) シャーロック・ホームズの冒険 【新訳版】 シャーロック・ホームズ・シリーズ (創元推理文庫)作者:アーサー・コナン・ドイル東京創元社Amazon深町訳を購入し、読み始めてしまったため…

「緋色の研究」(サンプル)

ドイル、深町眞理子訳「緋色の研究」(サンプル) 11月26日に書いたように、「緋色の研究」は深町訳が読めず、駒月訳で読んだ。その後Amazonからの返金処理も滞りなく済み、ふとサイトを見ると再購入できるようになっている*1。もちろん再購入して読めなけれ…

「川柳少女」11

五十嵐正邦「川柳少女」11 10月には発売されていたようだが気づかず、今になってしまった。第一巻からすべてAmazonで買っているのに、なんでお知らせがないんだろうねえ!?さて、面白かったこの話も、そろそろ大団円が近づいているように思われる。間もなく…

「走馬灯株式会社」5

菅原敬太「走馬灯株式会社」5 第16話(第2巻)では、ディスクを破壊してしまったために自分の人生を消すこととなるシゲキという男が登場する。走馬灯株式会社で見せられるディスクは単なる記録媒体ではなく、直接人生とリンクしているのだ。この時は、友人や…

「走馬灯株式会社」4

菅原敬太「走馬灯株式会社」4 冒頭の、秘湯の温泉に旅行に行って殺されそうになる話、どんでん返しが素晴らしいし、最後のオチが恐ろしい。どんでん返しと言えば、第33話の園田沙希・都の双子姉妹の話も恐ろしい。第35話の家族会議の話、バラバラに見える家…

「四人の署名」

ドイル、深町眞理子訳「四人の署名(新訳版)」(創元推理文庫) ホームズもの第二弾。ようやく深町訳で読める(というほど深町に固執していたわけではないが)。七パーセント溶液で幕を開け、七パーセント溶液で幕を締める物語である。無聊をかこっていたワ…

「小公子」

バーネット、菊池寛訳「小公子」(小學生全集) 昭和2年発行の小学生全集(興文社刊)のスキャン版。こういうものがネットで読めるのは素晴らしい時代になったものだ。さて、過日「小公子」を読んだ際に、セドリックがアメリカを発つ前に、靴磨きのディック…

「緋色の研究」

ドイル、駒月雅子訳「緋色の研究 新訳版」(角川文庫) この本を読み始めるまでには紆余曲折あった。先日、子供向けのホームズものを読んで、普通に訳されたものをちゃんと読んでみたいという欲がわいたが、はて、だれが訳したものにしようか。昔懐かしの延…

「小公子」

バーネット、奈街三郎訳「小公子」(少年少女世界の文学) 子供の頃に読んだことがあったが、どんな話かすっかり忘れていた。実に面白かった。セドリックは母親と二人、アメリカつましく暮らしている、親切で心優しい少年。ある日、絶縁していたはずの祖父か…

「少年少女世界の文学 名探偵ホームズ」

ドイル、梶竜雄訳「名探偵ホームズ」(少年少女世界の文学) 「あしながおじさん」があまり面白くなかったため、次は確実に面白いと思える作品を読もうと思い、ホームズものにしてみた。ホームズものは、もちろんよーーーーく知っており、どんな風に訳されて…

「中間管理職トネガワ」9

橋本智広、三好智樹「中間管理職トネガワ」9 最近は人気漫画の(作者以外の人が描く)スピンオフというかパロディというか、そうした作品が大流行(以前取り上げた「トキ外伝」などもそのひとつ)だが、その中でも本作の面白さはずば抜けている。作者の経歴…

少年少女世界の文学

小学館が1978年に発刊した「少年少女世界の文学」シリーズ全30巻が、二年前にkindleで再刊されたことは何かのニュースで見て気になっていた。物心ついた時からある時期まで、自分の読書量は、同年代の平均と比較すれば多い方だったと思うが、それでも本とい…

「あしながおじさん」

ウェブスター、森いたる訳「あしながおじさん」(少年少女世界の文学) たまたま知人と「あしながおじさん」の話題になり、タイトルと、おおよその話(貧しい少女がある篤志家の援助により上級学校へ進むことができるが、その篤志家は匿名だったため、彼女は…

「アイネクライネナハトムジーク」

伊坂幸太郎「アイネクライネナハトムジーク」 映画の感想がまだ書けていないのだが、映画を見て原作の小説があると知り、興味を持って購入した。実は、映画がイマイチだったけど、原作はきっと面白いんじゃないかと期待したのだ。それで、率直に言うと、映画…