鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

小説

「アイネクライネナハトムジーク」

伊坂幸太郎「アイネクライネナハトムジーク」 映画の感想がまだ書けていないのだが、映画を見て原作の小説があると知り、興味を持って購入した。実は、映画がイマイチだったけど、原作はきっと面白いんじゃないかと期待したのだ。それで、率直に言うと、映画…

「引越し大名の笑い」

杉本苑子「引っ越し大名の笑い」(講談社文庫) 映画「引っ越し大名」を見て、松平直矩という人物を知った。脚本を担当した土橋章宏の「引っ越し大名三千里」のほかに松平直矩について書いた小説があるというので購入してみた。てっきり長編小説かと思ってい…

映画の詳しい解説本「超高速! 参勤交代」

土橋章宏「超高速! 参勤交代」(講談社文庫) 小説が原作でそれを映画化したのではなく、もともとは脚本で、それを同じ作者が小説化したのが本書である。映画は面白かったけれどモヤモヤするところがあったため、読んでみようと思って買ってきた。別ブログ…

なんという設定「ガーディアン」

石持浅海「ガーディアン」(光文社文庫) ガーディアン (光文社文庫)作者:石持 浅海光文社Amazon半年近く前の話だ。何を書こうと思ったのか、もう覚えていない。(2015/10/23 記)

探偵は幽霊だった「煙とサクランボ」

松尾由美「煙とサクランボ」(光文社文庫、ま12-6) 松尾由美は一貫して超常現象というのか、異次元の世界というか、そのような世界を舞台にしたミステリーを描き続けている。この場合、まず異世界の「ルール」を綿密に設計し、それを物語の冒頭でわかりやす…

病み付きになる面白さ「謎解きはディナーのあとで3」

東川篤哉「謎解きはディナーのあとで3」(小学館文庫、ひ11 3) 謎解きはディナーのあとで 3 (小学館文庫)作者:東川 篤哉小学館Amazon購入後、かなり長い間積ん読状態だったが、ようやく読み切った。好きなシリーズだが、なぜかすぐに読む気になれなかったの…

まあ面白いのだが……「嘘から病」

花岡美紀「嘘から病」(心底ブックス) 嘘から病作者: 花岡美紀出版社/メーカー: 心底ブックス発売日: 2014/11/15メディア: Kindle版この商品を含むブログ (1件) を見る前回、「お気に召すまま」が気に入ったため、同じ作者の別作品を購入してみた。まあ、面…

掘り出し物発見「お気に召すまま」

花岡美紀「お気に召すまま」(心底ブックス) お気に召すまま作者: 花岡美紀出版社/メーカー: 心底ブックス発売日: 2015/01/28メディア: Kindle版この商品を含むブログ (1件) を見るAmazonで特価で販売していたため、聞いたことのない作家だったが、興味を持…

まだ続いていたのか「ショートショートの花束」6

阿刀田高・編「ショートショートの花束」6(講談社文庫) アマチュアの投稿作によるショートショート選集。もともとは星新一が選者を務めたショートショート・コンテストとして始まり、募集形体や発表の掲載誌は何度か変わったが、現在は「小説現代」(月刊…

ユーモア時代劇の佳作「善人長屋」

西條奈加、「善人長屋」(新潮社) 善人長屋(新潮文庫)作者:西條 奈加新潮社Amazon善人長屋 (新潮文庫)作者:西條 奈加新潮社Amazon西條奈加の本はこれまで「金春屋ゴメス」「異人村阿片奇譚 金春屋ゴメス」「烏金」「恋細工」「はむ・はたる」と読んできた…

「思い出のマーニー」

ジョーン・G・ロビンソン、高見浩訳、「思い出のマーニー」(When Marnie Was There)新潮文庫 映画を観て感動したため、原作に興味を持ち、購入。複数の出版社から出版されているが、新潮文庫で出ている場合はそれを最優先させるマイ・ルールがあるため、高…

「幽霊が返した借金」

翔田寛、「幽霊が返した借金」(PHP文芸文庫) 初めて見る作者名だが、本を手に取って読みやすそうなので入手。実際読みやすく、面白かった。時代劇ミステリー。副題が「おでん屋こはる事件帖」となっている通り、江戸のおでん屋で働く「こはる」という女が…

「探偵が腕貫を外すとき 腕貫探偵、巡回中」

西澤保彦、「探偵が腕貫を外すとき 腕貫探偵、巡回中」(実業之日本社) 西澤保彦の作品は多過ぎて、とてもそのすべては追い切れないが、腕貫探偵シリーズは必ず読むことにしている。 いわゆる安楽椅子探偵もののミステリー 短編集(シリーズの中には長編も…

いわさきちひろの遺作「赤い蝋燭と人魚」

小川未明作、いわさきちひろ絵、「赤い蝋燭と人魚」(童心社) 1975年刊。既に小川未明は故人だったが、いわさきちひろのイラストで新たに絵本が作成されることになった。が……その作成途中でいわさきちひろが亡くなり、本作には完成された絵だけでなく、ラフ…

学ばない探偵たちの学園

東川篤哉「学ばない探偵たちの学園」(光文社文庫) これはイマイチだったかな。学校の中で人が殺されたら、もっとショックを受けると思うのだ。鵜飼杜夫のようなスレッカラシが人が死んでも気にも留めないというのはわかるが、教師や高校生が冷静に謎を解こ…

中途半端な密室

東川篤哉「中途半端な密室」(光文社文庫) 東川篤哉の初期短編集。正確には、プロになるきっかけをつかんだ作品だから、最後のアマチュア時代の作品と呼ぶべきか。短編集だが、冒頭の表題作にいきなりやられた。短いが、緻密な推理、意外な結末、しかも荒唐…

交換殺人に向かない夜

東川篤哉「交換殺人に向かない夜」(光文社文庫) 見事に騙された! 昔は叙述トリックは好きじゃなかったけど今は気にならない。東川篤哉は「密室の鍵貸します」「密室に向かって撃て!」「完全犯罪に猫は何匹必要か?」と読んできて、格別素晴らしいとは思…

「マンボウ最後の名推理」

北杜夫、「マンボウ最後の名推理」(実業之日本社文庫) 晩年の作品なので、あまり期待しないで購入したのだが、変な言い方だが、案外面白かった。単行本は2003年1月刊。短編が三編収録されているが、うち一編は1992年か1993年に書いたもの。他の二遍も同時…

「わらしべ長者」

木下順二、「わらしべ長者」(岩波少年文庫) 対象年齢は小学校5〜6年生となっているが、小学生にはちょっと厳しいのではないか。いや、どうだろう。自分が小学生の時にはこのくらい読んでいたのかな……?木下順二の著書をこうして平成の世に読めるということ…

「日本のこわい話」

須知徳平(編著)、「民話と伝説 呪いの巻物3 日本のこわい話」(偕成社) 対象年齢は小学校中学年以上となっており、文字も大きく文章も短めなのでさくさく読める。紹介されている話は、大半はどこかで聞いたことのある話だが、ストーリーの展開や結末をき…

「日本のおばけ話」

神戸淳吉(編著)、「民話と伝説 呪いの巻物1 日本のおばけ話」(偕成社) Enjoy Simple Englishの中のJapanese Folkloreに出て来る話、シチュエーションはなんとなく知っていても結局どういう話か知らないものが多いため、借りてみた。雪女の話は「雪むすめ…

「純平、考え直せ」

奥田英朗 「純平、考え直せ」(光文社文庫、お36-3) チンピラ純平は、親分に命じられて鉄砲玉を務めることになった。決行の日まで3日間……街で拾った女の子に殺しの話をすると、彼女がすぐにネットの掲示板にそのことをアップ。スレには多くのコメントが寄せ…

「謎解きはディナーのあとで2」

東川篤哉 「謎解きはディナーのあとで2」(小学館文庫、ひ11 2) 連作短編ミステリ。2が文庫化されていた(のに気づいた)ので購入。1を読んだ時はドラマ化される前だったが、今回は映画を観てしまったからもういけない。風祭刑事は椎名桔平の顔しか思い浮か…

「ifの幕末」

清水義範「ifの幕末」(集英社文庫 し22 23) 幕末に鎖国をやめて開国する際、不平等条約を結ばず、フェアな契約のもと、前向きに開国していたらどうなったか、という設定の歴史の本。途中まではほぼ史実通りなので、引き込まれる。ただし、不平等条約がなけ…

「FOR RENT ―空室あり―」

森谷明子「FOR RENT ―空室あり―」(幻冬舎文庫 も-15-1) 衝動買いはなるべくしないようにしているのだが、目についてしまい、どうしても読みたくなって買ってきてしまった。作者も全く覚えがない人なのに……最初に大きな謎が提示されて、主人公がそれを解こ…

映画の余韻に浸る「清須会議」

三谷幸喜「清須会議」(幻冬舎文庫 み1-5) 映画はオリジナル脚本家と思っていたが、それに先立つ小説があったようだ。三谷氏が「小説と映画はアプローチを変えているので、両方楽しめます」と言っていたため、試しにと買って読んでみた。滝川一益を待ってい…

小夜しぐれ

高田郁「小夜しぐれ みをつくし料理帖」(ハルキ文庫 時代小説文庫 た19-5) 第一話、種市の別れた妻登場。おつるの死の真相判明。 第二話、吉原の花見の宴の料理を澪が担当することに。 第三話、伊勢屋のじゃじゃ馬娘・美緒は、源斉を一途に思っていたが、…

今朝の春

高田郁「今朝の春 みをつくし料理帖」(ハルキ文庫 時代小説文庫 た19-4) 第一話、澪が美緒に料理を教えるが……。澪の横恋慕の相手・小松原の母登場 第二話、戯作者・清右衛門、あさひ大夫の謎を探る 第三話、伊佐三(おりょうの夫・太一の父)に浮気疑惑が …

花散らしの雨

高田郁「花散らしの雨 みをつくし料理帖」(ハルキ文庫 時代小説文庫 た19-2) 第一話でふき登場。登龍楼からスパイを強要されるがバレて澪に取り込まれる。第二話、相模屋の留吉登場。上質の味醂。あさひ大夫が大けがを負う。第三話、つる屋に悪さを仕掛け…

八朔の雪

高田郁「八朔の雪 みをづくし料理帖」(ハルキ文庫 時代小説文庫 た19-1) みをづくし料理帖シリーズ第一作。手許にあったので何気なく読み始めたのだが、作者名も題名も記憶にない、初めて読む作品だと思ったのに、中身はあちこちデジャブ。八朔の雪―みをつ…