鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

評価に悩む「ラヴァーズ・キス」

ラヴァーズ・キス (1) (別コミフラワーコミックス)

ラヴァーズ・キス (1) (別コミフラワーコミックス)

  • 作者:吉田 秋生
  • 発売日: 1995/11/25
  • メディア: コミック
ラヴァーズ・キス (2) (別コミフラワーコミックス)

ラヴァーズ・キス (2) (別コミフラワーコミックス)

  • 作者:吉田 秋生
  • 発売日: 1996/03/26
  • メディア: コミック

海街Diary」に出てくる人の何人かは「ラヴァーズ・キス」のキャラクターである、……ということを知り、ではその「ラヴァーズ・キス」を読んでみようか、と思って購入。単行本発刊は1995~1996年だから約15年前。

評価に困る。

面白いことは面白い。同じ事件、同じ出来事を複数の人の目で何度も描く、その描き方が見事。しかし、当人たちが悩むきっかけになった出来事はちょっとつら過ぎるし、主人公の二人はちょっと醒め過ぎ、荒み過ぎで共感しにくい。

また、僕は同性愛に興味を持てないため、準主役の二人にも感情移入できない。

ギャグがほとんどなく、シリアスに走り過ぎていることや、絵柄が安定していないのか、同じ人なのに顔がころころ変わることも、今一つのめりこめなかった点。

水準以上だとは思うけど、「海街Diary」に比べると習作のような気がしてしまう。

なんで「海街Diary」に「ラヴァーズ・キス」からのキャラクターをわざわざ登場させたのかは謎。

(別ブログより転載/original : 2010-03-09)