書店で目についてしまった。もう今月は本を買うのはやめようと思っていたのに……。2冊同時刊行らしいが、奥付を見ると2月になっている。2ヵ月気付かなかったわけか。
で、書店の階下にあるドトールで一気に読む。はー、やっぱ面白いわー。とにかくすごいのは、まずミステリとしてきちんと成立していること。ミステリはネタ(トリック)が命だから、量産は厳しいと思うのだけど、よくもこれだけ作品が書けるもの。
そしてもちろん、香月、大地とおなじみのキャラクタが生き生きと動いていることだ。まあ、こうした作者にとっても「おなじみ」のキャラがいるから、続けられるのかも知れない。それにしても、いつの間にか香月たちも携帯電話を当り前のように使うようになったのねえ。しみじみ。
社会人編なのになんでプロフェッショナルしゃなくてトレジャー? と思ったが、彼らが独立して調査事務所を開くまでの期間の物語なのね。ひとつ、「調査のために」香月が(好きでもない人と)キスする場面がある。キスするというか、相手のキスを受け入れるというか。妬く大地に「想定内」なんてさらっといって終りになるのだが、えー、いいのかなーと。自分的には全然さらっと流せないぞ。
(別ブログより転載/original : 2009-04-21)