鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

久しぶりに読んだ歌野晶午

歌野晶午を読むのは久しぶりだ。連作短編集。トリックにも無理がなく、伏線の張り方も自然で悪くない。

タイトルを見て、舞田ひとみという11歳の少女が探偵役をやるのかと思い、それはいくらなんでも……と思ったが、実際はそうではなく、舞田ひとみの何気ない一言や行動から、探偵役が(それをヒントとして)真相にたどりつくという仕掛けで、これも悪くないやり方だと思った。

舞田ひとみが結構かわいい。それも本作の魅力のひとつかと思う。