なんとも奇妙な作品である。蒼井上鷹といえば奇妙に決まっている、と言ってしまえばそれまでだが、ここではダールに対する評のようなポジティブなものではなく、他に書きようがなくて書いている。何とも評価に困る作品である。
4編からなる連作短編集。ミステリーとして、それなりに面白くは読める。が、どうもストンと落ちる話ではなく、もやもやが残る。「そりゃないだろう」とまでは思わないが、「やられた!」という感じではない。
ともあれ、蒼井上鷹は目についたら今後とも読むだろうけど。
リンク
- 堂場警部補の挑戦(PRIVATE EYES、2010/03/03)
- 『堂場警部補の挑戦』(蒼井上鷹/創元推理文庫)(三軒茶屋 別館、2010/03/23)
- 堂場警部補の挑戦:蒼井上鷹(三流物書きを目指すたつきに薔薇を、2010/03/23)
(2011/12/18)