
- 作者:江口 夏実
- 発売日: 2012/02/23
- メディア: コミック
23日の発売だったが、帰宅が遅くなり残念ながら購入できず、24日にあわてて購入。1~3巻の累計発行部数は50万部を超えているそうである。最近、漫画の単行本はなるべく買わないようにしており、これは数少ない例外。
もともと不定期・単発掲載だった「地獄の沙汰のあれやこれ」が好きだった。週刊連載になり、ページ数も増えたことで話が水増しされ、詰まらなくなるかと思ったが、確かに連載当初は多少そうした傾向も見られたが、あっという間に適合し、今では毎週のモーニング誌が楽しみな作品のひとつである。
作者によれば、ページ数が少なかったころは一般になじみのない妖怪や神などは登場させづらかったが、今のページ数だと説明を加える余裕があるため、キャラを作りやすいという。昔の凝縮感も良かったが、今はキャラをじっくり描いていくスタイルが確立されたということだろう。
惜しむらくは絵が未熟だ(立体感がない)。欠点ははっきりしているのだから、それこそ編集者か誰かがちょっとアドバイスしてやればあっという間に改善されると思うのだが、そういうものでもないのだろうか。