鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

森本梢子は話の作りが実にうまい「ごくせん」

ごくせんは、断片的に読んでいたので、主な登場人物やだいたいの話の流れは知っていたが、通して読むのは初めて。1、2巻が無料だったため、つい読み始めて、3巻以降も順に買ってしまう。

キャラと設定も魅力的だが、なにより話の作りがうまいと思う。ぐんぐん引き込んでいく強さがあるが、話をあまり複雑にせず、一話完結でなくてもせいぜい2〜3回で完結させ、区切りをつけつつ先に進めていくという。前作も前々作も面白かったが、これまでの森本梢子の作品の中ではもっとも優れていると思う。ベストセラーになったのもうなずける。

余談だが、そして全く余計なお世話なのだが、COMiCOの公式作家もこういう作品をお手本にすればいいのに(編集者はこういう作品をお手本にさせればいいのに)、と思う。

7巻では慎が命がけてヤンクミを救いにいくが、当のヤンクミはうわごとで「篠原しぇんしぇい〜」と呟くという、慎にとっては残酷な(読者にとっては面白い)展開となった。その後、慎は自分がヤンクミに惚れていることをクラスメートに話す。

森本梢子は(バリバリの少女マンガ出身なのに)これまで恋愛をテーマにした作品を描いたことがない。どのように話が進むのか、読者もドキドキである。
(2015/2/24 記)