鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「宇宙兄弟」35

シャロン月面天文台がついに完成。ここまでくるのにとてもとても苦労したから、まさかまたダメだなんて言わないでくれよ、頼むよ、と拝むような気持で読んでいた。ランプが点灯した時は本当に感動した。

その上、その天文台を使ってエンジニアチームが最初にしたことは、小惑星シャロン」をその望遠鏡で写し出して見せたこと。雑誌掲載時にも読んで知っているのに、目の奥が熱くなった。

シャロンおばちゃんは本当に魅力的な人だ。ムッタやヒビトの実の両親も悪い人ではないが、二人がともに宇宙飛行士になれたのは、シャロンの指導があってこそだろう。

だからムッタ、「もし俺たちが帰れなかったとしても」なんて言うな! 必ず帰ってシャロンに顔を見せろよ。

(2019/8/9 記)