シャロン月面天文台がついに完成。ここまでくるのにとてもとても苦労したから、まさかまたダメだなんて言わないでくれよ、頼むよ、と拝むような気持で読んでいた。ランプが点灯した時は本当に感動した。
その上、その天文台を使ってエンジニアチームが最初にしたことは、小惑星「シャロン」をその望遠鏡で写し出して見せたこと。雑誌掲載時にも読んで知っているのに、目の奥が熱くなった。
シャロンおばちゃんは本当に魅力的な人だ。ムッタやヒビトの実の両親も悪い人ではないが、二人がともに宇宙飛行士になれたのは、シャロンの指導があってこそだろう。
だからムッタ、「もし俺たちが帰れなかったとしても」なんて言うな! 必ず帰ってシャロンに顔を見せろよ。
- 作者: 小山宙哉
- 出版社/メーカー: 講談社
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