鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「JJM 女子柔道部物語」6

小林まことが「女子柔道部物語」の連載を始めた時は、なにせあの小林まことの作品だから期待したし、当初から購読していた。そして実際面白くはあったのだが、「柔道部物語」に比べて冒頭からのめり込むような面白さというわけではなかった。それが、九戸かおりが登場した頃から急激に面白くなり、6巻の発売はとても待ち遠しかった。

「柔道部物語」では、そこそこ楽しく部活をやっていた岬商柔道部が、強豪高校との合同合宿で自信をなくしたあと、五十嵐先生が本気になって鍛え直し、市民大会で快進撃を見せるのが単行本でいうと2巻であるが、本作は九戸かおりがカムイ南を指導して目覚めるのが5巻。その最終ページで「女子柔道部の伝説はここから始まる」と書かれていたのだから、6巻が待ちきれなくても仕方がない。

本巻では、これまで何かとイラつく言動の多かった小室あやの奮闘ぶりが心を引く。しかし神楽えもと三好千歌の因縁の対決は7巻へ持ち越し。待てない!!

JJM 女子柔道部物語(6) (イブニングKC)

JJM 女子柔道部物語(6) (イブニングKC)

(2019/9/13 記)