鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「少年アシベ」1~8

30年前の作品。森下裕美の初期の「金魚のまくら」「23のさかな」などは、少女漫画風の絵柄で、あまり面白い作品ではない。彼女がブレイクしたのは「少年アシベ」からだと思う。三頭身(いや、二頭身か?)でシンプルなギャグ漫画風の絵柄が可愛らしく、これが嵌まった。登場人物は結構腹黒い人間が多い(素直で真面目な性格の人はあまりいい目を見ない)。こういう見た目とは裏腹の、一クセも二クセもある内容が作品に深みを与えた。

本作はもっと長い作品(単行本にして20~30巻くらい)だと思い込んでいて、購入を躊躇していたのだが、たまたま8巻で完結だったことを知り、即座に全巻購入。なつかしく、面白かった。

最近(でもないが)一部でしろたんブームが起きているけど、これってそもそもはゴマちゃんだよねえ……?

(2019/10/16 記)


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