鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「緋色の研究」(サンプル)

11月26日に書いたように、「緋色の研究」は深町訳が読めず、駒月訳で読んだ。その後Amazonからの返金処理も滞りなく済み、ふとサイトを見ると再購入できるようになっている*1。もちろん再購入して読めなければ同じことの繰り返しだが、試しに無料のサンプル版をダウンロードしてみたところ、ちゃんとダウンロードでき、中も読むことができた。

ちゃんと読めるなら深町訳を買い直そうかと思ったのだが、とにかくサンプルに収録されている第二節までを読んでみて驚いた。深町訳に比べて、駒月訳が明らかに読みやすいのである。「四人の署名」や今読みかけの「シャーロック・ホームズの冒険」を読んでいる時はさほど気にならなかったけれど、駒月訳を読んだ直後に読み比べるとその差が際立つ。

一例をあげると、例の「You have been in Afghanistan, I perceive.」のセリフだが、

僕の好みで「きみ」はいらない。それに、旅行してきたわけではなく、何年にもわたって従軍していたのだから、「行ってきた」はおかしくないか。「行っていた」の方が相応しい。

今後、誰の訳書を買うか、再び迷いが生じた。


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(2019/12/14 記)

過去記事

*1:Kindle本は通常は一度買うと再購入できない。