鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「スパイ王者」

ドイルの訳本をずっと検索していたら、山中峯太郎版が電子化されているのに気付いた。なんということ! 先年紙で復刻したのは知っていたが、kindle化されないため、邪魔だけど紙で買うか、辛抱強く待つか、とざんざん迷っていた矢先だったので、迷うことなく購入した。本書は2019年8月に発行されているが、全20巻のうち、現時点では8冊だけらしい。おいおい発行されるのだろう。

というわけで読了。山中の名調子については、今さら述べるまでもない。生きている間に再読できて良かった。長生きはするものだ。

ただ、いま、「ホームズもの」を、大人向けの(できるだけ原文に忠実な)訳で、発刊順に読む、という試みを始めたところだから、今ここで山中訳に寄り道するのは具合が悪い。ホームズ全作品を読んでから、山中訳に戻ることにしよう。


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(2019/12/16 記)