- 若杉公徳「明日のエサ キミだから」1 - 3
ネットの広告で興味を持ち、一気に全巻購入。いや、全3巻なのだと思ってまとめ買いをしたのだが、既刊が3巻までというだけで、まだまだ話は終わらないのであった。Amazonではやたら「まとめ買い」を推奨してくるが、完結しているのか続刊中なのか判別できないことが多い。たいへん困っている。なんとか改善されないものか。
さて内容は、突如怪物が出現し、人間を食料とするところから始まる。人間は、少なくとも素手では全く歯が立たない。ただ、一日一人食べるとそれ以上は欲しがらないことがわかった。そこで閉鎖空間にこの怪獣とともに閉じ込められた主人公たちは、一日一人ずつを餌として提供している間に救助が来るのを待つ作戦を立てる。問題は、今日、誰を餌に差し出すのかということ――
話としてはなかなか面白い。命が迫っているのに登場人物らにあまり深刻さが見られないが、案外極限状態ではこんなものかも知れない。
(2020/3/15 記)