- 松本救助「モトヨメ 女社長編」
モトヨメシリーズ第二弾。
女性の胸が畸形のように大きいことと避妊をしないことは前作と同じ。
新入社員が気に入らない明確な理由があるなら、そうはっきりいって(もちろん、いくらかの補償もして)辞めてもらえばいい。セクハラをして辞めさせる、というのは第一に卑劣だし、第二にリスキー(被害者に訴えられて、社長が率先してやっていたということになったら会社の存続が危うい)だ。ただし、主人公が元旦の支配から抜け出し、好きな人に好きだというところは、なかなか後味の良い終わり方だ。
女性社員ばかりの会社にたった一人男性が新入社員として入って来る、というシチュエーションを、何か美味しい話のように描かれている(実際、美味しい思いも何度かする)のは完全に男性視点。原作に忠実ということかも知れないが、女性作家としてそこは疑問に感じなかったのか。それともマーケティング的な視点でよしとしたか。
(2020/3/27 記)