鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「四角いジャングル」はちょっと語らせてもらいたい(その1)

1978年~1981年にかけて「週刊少年マガジン」に連載された作品。

単行本は講談社コミックスとして全11巻が発売された。のちに講談社漫画文庫として再刊された。全5巻。また、「梶原一騎原作漫画傑作選」としても松文館から書籍化されている。全12巻。文庫本と「傑作選」の刊行順は不明だが、「傑作選」の方があとではないかという気がする。

kindleでは、文庫版と傑作選の双方が電子化されている。電子化するなら最初の単行本の方だろうと思うが、そうはなっていない。紙の場合、文庫本は単行本より安いし収納にも利点はあるが、漫画の場合は絵が小さいのはデメリット。電子本の場合は収納も絵の大きさも無関係だから、二種類の書籍を刊行する意味はないと思うが、出版元が異なるせいか、こうなっている。それならそれで、その違いをちゃんと説明するべきだが、そんな説明はどこにもない。こうした事情を知らない人が買おうとした場合、これらは同じなのか違う作品なのか迷う人も少なくないだろう。また、うっかり文庫版の3巻まで買って傑作選の4巻を買ってしまったら悲劇である。

本作に限らないが、電子書籍は買う前に店頭で「手に取ってみる」ことができないし、間違えて買っても返品することができない。もう少していねいに、必要な情報を明記してほしいと思う。


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