- ちばあきお「プレイボール」4
主要登場人物
- 倉橋(野球部)
- 半田(野球部)
試合 (1):継続
- 地区三回戦
- 東都実業(シード校)
- ●10-12
- 10点差で迎えた9回裏に8点取って2点差にまで追いつくが力尽きる
試合 (2):試合中
- 練習試合
- 川北
雑感
本作最大のサプライズが東実戦のあとに起きる。何日経っても肩の痛みが取れず、田所に連れられて医者に行ったところ、指をまっすぐにしたらどうかと言われるのだ。簡単な手術で元通りになるという。なんと、谷口は、指を骨折する大けがを負いながら、医者に診せなかったのだ!
このくだりを読んで、日本中の読者が、驚きあきれ、叫び声をあげたに違いない。中学時代に全国優勝を果たしたチームのエースだった男が、ボールを持つことができなくなり、野球を諦める……。サッカーに打ち込んでみたものの、野球を忘れられない。補欠でいいと野球部に入り、代打専門のつもりがレギュラーになり、まともな送球ができずチームメイトとともに苦労を重ね……という、これまでの話はいったい何だったのだ。単なる突き指でも、治らなければ医者にかかるだろう! 骨折して病院に行かないとは!
田所ら三年が引退、谷口が一年生ながらキャプテンに。倉橋、半田らが途中入部。