鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「プレイボール」6

試合 (1)

  • 練習試合
  • 城東
  • 〇10-0(1回コールド)
  • 昨年の試合と同じく松下が先発するが1回もたず。エースに変わるも圧勝。

試合 (2)

  • 一回戦
  • 言問
  • 〇(コールド)
  • 一回を終わって4-0だが最終的なスコアは不明。

試合 (3)

  • 二回戦
  • 江戸川実業
  • 〇(コールド)
  • 試合経過は描かれず、ナレーションのみ。

試合 (4):試合中

  • 三回戦
  • 大島(シード校)

雑感

本作では相手校の事前調査が重要であると繰り返し説かれている。しかし練習を一回ちらと見ただけでわかるものなのか。この点は昔から疑問だった。実際、城東は、谷口が非常に珍しく「今日はのんびりしましょう」と言ったその日に練習を見に来て、今年の墨谷はたいしたことないと判断してしまったわけである。

毎日通って何時間も見ていればだんだんわかるだろうが、練習と両立はできない。ただそれ以外にも、知り合いをたどってその高校を知る人を探して事情を聞くとか、都大会の結果は新聞に載るので、古新聞をあさって一年前、二年前の試合結果を確認するとか、大会が始まったら試合を見学するのが一番いいのではないかとか、いろいろ方法はあると思うがあまりそうしたことはしていない。

もうひとつ、同じ練習や試合を見学するのでも、素人には見落としが多く、上級者ほど重要なことに気付くだろうと思う。能力の差は目にも表れようというものだ。だからレギュラーではない半田を偵察に行かせる谷口は疑問で、失礼ながら、半田では、みんなが納得する情報を仕入れてくるのは無理だと思うのだ。

偵察をいい加減に済ませたり、一回戦の相手を見下したり、昔ながらの墨谷節はまだまだ色濃く残っており、その払拭に谷口も倉橋も苦労する。半田のキャラがマネージャー的立場で固まる。


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