鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「ハルコの晴れの日」2(最終巻)

ハルコの晴れの日 (2)

ハルコの晴れの日 (2)

連作短編集なのだが、次が気になって仕方のない構成になっている。というわけで、1巻を読み終わって、即、2巻を購入。

1巻ではハルコの勤務先が毎回変わったが、今回は一ヵ所で長く続く。その分、派遣先の上長、への憧れも、1巻よりもこじらせていく。その上長・立花は、独身だったはずだが、過去があった。

ハルコのなじみの定食屋(居酒屋)「ムジナ」は急に人気店になって連日混み合い、店に入れない日が続く。

ハルコにライバル登場。ハルコはライバルとも思っていないが、実はムジナの店長(先輩)はずっとハルコのことを思っていて、もちろんそれは読者も知っているが、ハルコは全く気付いていない。

そんな先輩を恋い慕う女性(あや)がいた。あやは、とても先輩(あやはマスターと呼ぶ)に告白ができないというほどシャイなのだが、一面、大胆で行動的。知り合いの飲食店サイトにムジナのことを褒めてもらい、客が押し掛けるよう誘導。人手が足りなくなってアルバイトを募集したのを見て即座に応募し、見事採用される。これで毎日マスターと一緒にいられるというわけだ。

そんなあやちゃんを目当てに店に通う客が登場し……

あやちゃんのひとこと

「一方通行の後ろは誰も振り返らないか……」

最後はこじれることもなく大団円。後味の良い作品だ。


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