鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「ディアスポリス 異邦警察」2

1巻#01の臓器売買の話もすごかったが、#02の人身売買の話はさらにえぐい。2巻はここから始まる。いずれにしても逃げ場のない弱者からさらに毟ろうという酷い話なのだが、この話はおっかけっこあり、殺し屋対殺し屋のアクションあり、久保塚の過去も少し知れるという興味深いエピソードである。

#03の「アゲワンタン」は、密入国者をこきつかう悪徳経営者かと思ったら実は……という話。ここでボスを裏切るよう扇動する組織がほのめかされ、#04はその影の警察組織が描かれる。どんな事情があれ、外国人をよく思わない人は一定数存在するだろう。情緒的には、外国人を敵視する影の警察の言わんとすることも、わからなくはないのだ。

表の警察のOBが関わっている関係上、影の警察組織の組織力は異邦警察より上か? 久保塚が追い詰められるところで2巻は終わり。章の途中で終わるのは、わざとかなー。



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