鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「かわいすぎる男子がお家で待っています」1

  • 高瀬わか「かわいすぎる男子がお家で待っています」1(マーガレットコミックス)

スマホに宣伝が入ってきたため、(連載中の)マンガMeeで最初の無料版を少し読んでみたところ、ハマってしまった。これはもう単行本を買うしかない! 調べてみたらちょうど25日に1・2巻が発売される! というので、さっそく購入した。

いや~尊いね~

レオはOLで仕事ができると周囲からも一目置かれ、後輩たちからも頼りにされる存在である。背が高く、顔も美人だが、こちらの方は銀座のホステスか宝塚か……ちょっとクセのある美人である。そして、ファッションのセンスがない。仕事はスーツだからまだしも、私服はちょっと垢抜けない。部屋は片付けられない。何より男を見る目がなく、すぐにダメンズに引っかかってしまう。鈍感で人の気持ちに気付きにくく、思い込みが激しくて一人で突っ走るところがある。というように、わかりやすい長所(といえるのかな)と短所を併せ持っているというわけだ。

ハルは美少年でファッションのセンスもよく、部屋の片付けもできる、料理もうまい。その上、意外とガタイもよく仕事はガテン系だが、キレやすく、暴力沙汰におよぶため、すぐにクビになってしまう。そんなわけで常に金欠状態。

レオとハルはメビウスというアイドル歌手のファンで、コンサートで知り合い意気投合して親しくなった。いわゆるオタ友。

可愛くて、女子力が高いがお金のないハルに、給料はソコソコ良いがカジノ苦手なレオが「嫁に来てください」(部屋代を負担するので家事をしてください)とお願いするところから話が始まる。

仕事はできるが家事の苦手な女と、家事が得意な男との恋愛物語というのは、実は結構ポピュラーなパターンである。つまり、ジェンダー的に男に期待される役割を女が負い、女に期待される役割を男が負っているわけである。本作は、女の側が、背が高く、年上で(6歳差)、美人だがヅカ顔、男の側は、女装趣味はないが可愛いものが好きで、結果、女の子みたいな服やアクセサリーを身につけていることが多い上にとてつもない美形、というように、そのギャップが徹底されている。

そしてもうひとつ、友人として仲が良かった二人が、一方が相手を異性として意識してしまった(もう一方はそうではない)という、嫌われているわけではないどころかとても仲の良い片思い、というのも、恋愛ドラマにおける王道パターンのひとつであろう。が、この二つがコンボでやってくるのがこの作品の面白さである。

その上、レオは頭がいいはずなのに、超鈍感で人の気持ちがわからない、という性格が乗っかってくるわけである。だからハルがわかりやすいくらいにわかりやすくレオのことが好きなのに、レオはそれがわからない。私もハルちゃんのことが好き!! と思っているわけである。

このように、設定は実によく考えられている。ここに、オタやSNSという現代風のふりかけがかかる。面白くないはずがあろうか。

でもやっぱりこの作品の魅力は、登場人物がみな美男美女だというところだよなあ、と思う。レオはその自覚がないけどやっぱり美人である。それに背がすらりと高くてスタイルがいい。一緒に暮らしていて、ハルはよく我慢できるものである。



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