鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「信長協奏曲」20

発売されていたようだが知らなかった。何度でも繰り返すが、19巻まですべてAmazonで買っているのだぞ。そしてAmazonのサイトには頻繁にアクセスしているのだ。20巻が出るよ、というお知らせくらいしてくれたらどうなんだ、と思う。泣くぞ!!

さて天正10年3月。武田は滅び、義昭は地団太を踏む。信長は軍を信濃で解散させ、一部重臣と富士山見物をしながら浜松へ入城。このツアー中ずっと接待してくれた家康に感謝の気持ちを伝え、お礼に今度は安土に遊びに来るよう誘う。すると明智光秀が接待役に立候補する。家康が! 安土へ! そして光秀が饗応役に! Xデーに刻一刻と近づいてくるではないか……

本巻では、いろいろな人が本来秘密にすべきことを比較的気軽にオープンにしている姿勢が目立つ。たとえばときまるは自分がおゆきに惚れていることを、竹中重矩や明智光秀に隠そうとしない。もともと隠してはおらずかなりあからさまに態度に示しているのだが、超人的に鈍いおゆきが気付かないだけではあるが……

光秀は家康に、織田信長と名乗っているお方は天から舞い降りてきた、などと話してしまい、家康もそれを受け入れる。また、その話を榊原康政が立ち聞きしている。信長が異世界の人物(そもそも人なのか?)であることが、静かに広がりつつある。こうしたことも、カタストロフィを予感させる。

本能寺の変は誰が起こすのか。これまでの経緯からして光秀が起こすとは考えられず、むしろ秀吉が怪しい。ただし秀吉は、信長の下で満足しているわけではないとはいえ、毛利と結んでも毛利の下に着くならば意味がないし、そもそも今、信長に敵対しても勝ち目がないと冷静に判断している。誰かに信長を討たせ、その人間を敵討ちと称して討ち果たせば、全国的な知名度と人気を得ることができる、と考えて、誰かにやらせるのか? また、本能寺の変で信長(サブロー)は死ぬのか? それとも現代へ戻って来るのか?

早く続きが読みたい。


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