鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「家政夫のナギサさん」5

内容

ナギサが子供の頃、大きくなったらお母さんになりたいと思ったエピソード。これはドラマでは描かれなかった。

がん治療薬の販売承認がおりることになり、オンコロジーチームだけでは手が足りないためメイが手伝うことに。勉強は大変だが、「優秀だから」「専門部隊を差し置いて受注したら気持ちいい」と前向きに取り組む。

そんなメイを気遣うナギサは、メイの帰宅が深夜になっても(自分の契約時間を過ぎても)ずっと部屋で待っており、寝るまでお世話すると言い出す。メイはいくらなんでも行き過ぎたとナギサを追い出すが、何かあると訝しむ……

雑感

本作ではメイが仕事をしている様子は描かれない。このように新しい仕事の担当になる描写もあるし、そのことで社内の人と話をするシーンもあるけれど、仕事関係の人間は基本的にモブである。メイは仕事ができる人、ということにしておいて、具体的にどのように仕事をしているのかは省くというのはひとつの方法だ。しかし、薬が変わって、同僚から「勉強が大変?」と訊かれ、「それもあるけど、担当してきた科が違うから先生も変わるのよ。やっぱ繋がりがないところには営業かけにくいな~すでに馴染みのMRがいるし」と答えているのは、的確に問題点を突いていると思った。

ドラマのメイは、ひたすら根を詰めて勉強はしていたが、この問題では悩んでいなかった。もともと全然客先まわりをしていなかったんじゃないか? と思ってしまう(外出すると、割と帰宅早いし。まだ明るいんだから、ついでに二三軒寄って来いよと思っていた)。


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