鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「家政夫のナギサさん」7

内容

ナギサがMR時代、仕事が忙しく母の見舞いによくに行かれないうちに容体が急変して亡くなった。母のためにMRになったのにMRの仕事で見舞いに行かれなかった本末転倒に悩んだ。

箸尾はナギサを慕い、前向きに仕事を頑張っていたが、限界を超え、会社は退職、病院へ行ったら心療内科で診断が出た。ナギサが昼間病院で会った女性がその人で、まだ病気が治っていなかったと知り、動揺したのだと。

メイは、私が何を言っても響きそうにないから最終兵器を投入する、といって部屋へ招き入れたのが箸尾だった。

雑感

漫画はよくできている。昼間女性を見かけて動揺したナギサを見て、あの女性に何かあったと直感したメイは、すぐに受付に行き、今の女性に連絡を取りたいから自分につないでくれるよう依頼していた。本人が「私、仕事できるんで」と言っているが、確かにこの手際の良さは自画自賛していい。

テレビドラマではメイの描いた(素人の)似顔絵をもとに、ハルトが病院のロビーに立ち尽くし、来るか来ないかわからないその人が病院に再訪するのを待つという、ふざけた作戦だった。あれで目指す女性を見つけたのはハルトの手柄で、メイは仕事ができるとかできないとか口にするのもはばかられるというべきだろう。

また、ドラマでは箸尾が倒れた時に、一緒に暮らしている彼氏が迎えに来たとぼそっと言っていて、独身一人暮らしではなかったのかと意外に思ったが、原作では、ナギサが母親に後輩ができた話をした時に、母はナギサの嫁候補としてどうかなどと言い出し、ナギサは「一緒に暮らしている相手がいるそうです」と説明している。こういう情報をあらかじめ提示しておくことが大事なのだ。


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