鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「ゲゲゲの鬼太郎」2

本巻に収録されている「妖怪大戦争」を読んだ時には驚いた。ぬりかべ、一反木綿、砂かけばああ、子なきじいが初登場するが、あっさり殺されてしまうのだ。原作だけを読んでいると、雑魚キャラに見えてしまうのだが、テレビアニメでは準レギュラークラスの有名キャラ。その彼らがこんなにあっさりやられてしまうのかということもそうだし、原作での登場は一瞬だけだったことにも驚きを禁じ得ない。

「大海獣」は子供のころにも読んだ覚えがあるが、ここまでひどいことをされていながら怒りもせずあっさり許す鬼太郎は、心が広いとかいう言葉では言い表せない。そして、同じく本巻所収の「ゆうれい電車」にみられる、鬼太郎に殴りかかった人間に仕返しをする話と、なかなか結び付かないのだ。



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