鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

幻の「ビー・バップ海賊版」

  • まんひるめめおか「ビー・バップ海賊版

昨日の「サイボーグ009 BGOOPARTS DELETE」の記事の中で、「トリビュート作品というか、別作者によるスピンオフ作品というか、そういったものは現在では完全にひとつのジャンルとして定着した感がある」と書いたが、その走りはいつ頃だろう、と考えていて、本作に行きついた。

BE-BOP-HIGHSCHOOL」(きうちかずひろ)は1983~2003年にヤングマガジンに連載された作品。当時は絶大な人気があり、単行本は累計4000万部を超え、実写映画も6作作られた(この時主役でデビューを果たした役者が仲村トオルである)。その最盛期の1989~1995年に別冊ヤングマガジンで連載されたのが、「BE-BOP-HIGHSCHOOL」のパロディ作品である「ビー・バップ海賊版」である。

元の作品もギャグマンガだが、同じキャラクターを立場を変えて演じさせることで別の笑いを醸し出していた。別冊ヤンマガは自分は通常は読んでおらず、何かでたまたま手にした時に本作を読んだ程度だが、いつも爆笑していた記憶がある。ぜひ読み返してみたいが、残念ながら単行本化されておらず、当時の雑誌を入手するしか読む方法がない。

現代は、「北斗の拳 イチゴ味」も「拳王軍ザコたちの挽歌」も、「ハンチョウ」も「トネガワ」も、すべて単行本化され、それなりの売り上げを記録しているようである。が、当時はパロディ作品だからということで、別冊雑誌に作品を掲載するのがいいところで、本にまとめるなど、そこまで悪ノリすることはないと考えられたのだろうか。今からでもいいから、ぜひ読んでみたいものである。


漫画・コミックランキング