鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「おかあさまといっしょ」1

同居する姑と嫁の関係を描いたもの。夫(息子)は長期出張中で不在につき、二人暮らし。表面上仲良くしているけど内心は実は……という話なのだが、たとえ夫婦だろうがなんだろうが、親密に付き合っていれば心の中でいろいろ思うところがあって当たり前、表面上(だけとはいえ)うまくいっているなら十分だろう。

そもそもこの二人は、相手のことが嫌いではない。嫁あるいは姑であるがゆえに利害が対立することもあるだろうが(夫・息子を取り合うとか)、そういう話題もない。つまり、うまくいっているのである。

青木光恵の「ささみストリート」とか、竹田エリの「私立T女子学園」などには、もっと強烈な毒を持った嫁・姑がネタのひとつの柱として描かれるが、本作はむしろ「ほのぼの系」である。それなりによくできた作品であるが、自分は毒々しい話が好きなので、その点でちょっと期待外れであった。

評判だったため1巻を購入してみたが(全3巻)、自分は1巻だけでいいかな。



漫画・コミックランキング