鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「こりずに毎日やらかしてます。」

アスペルガーで、漫画家で」シリーズの第三弾。

このシリーズ、作者の沖田×華アスペルガー(および学習障害、注意欠陥/多動性障害などの発達障害)であるがゆえに「やらかした」話を書いているわけだが、「これ、本人が悪いのか?」と思うことも多い。

本巻でいえば、弟夫婦の子供たちの面倒を見切れなかった話があるが、いたずら盛り、やんちゃ盛りの小さな子を三人もである。子供の祖母(作者の母)ですら手に負えず投げ出したのである。それを、子育ての経験のない作者と下の弟が看ようとしたって無理に決まっている。できる人もいるだろうけど、それはその人が神なのであって、できなかったからといって自省する必要などないのにと思う。

最後の、彼氏が一所懸命作者の気に入るような財布を探してくれて、自分のために一所懸命になってくれた、そお気持ちが嬉しいという気持ちが初めて分かったという話はよかった。こういう話が時折はさまれるのがこの作者のいいところなのだ。



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