鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「ガンニバル」

ガンニバル 1

ガンニバル 1

モーニングで連載されていた「鳥葬のバベル」の作者・二宮志郎と同一人物らしい(ご本人のtwitterのプロフィールを見て確認)。しかしAmazonで二宮正明を検索しても「鳥葬のバベル」は出てこないし、二宮志郎で検索すると「ガンニバル」は出てこない。「この商品に関連する商品」にもだ。どうでもいい情報は多いのに、肝心な情報はまだまだ足りない。

本作は、山間の村「供花村」に赴任してきた駐在・阿川大悟が主人公である。村人は阿川一家を温かく迎え入れるが、村人が死に、その死因に不審さを感じた阿川がそのことをつぶやくと周囲の顔色が変わる。村には若い人もいるのだが、閉鎖的で、相互監視の目が張り巡らされ、気味の悪いことが次々に起きる……

面白い話だと思うが、村人たちの態度が生理的にダメだ。一話完結で、こういう人たちが相応のむくいを受ける、とでもいうならばよいが、話は壮大だし、善良な駐在さんやその一家が悲惨なことになりそうな予感がビンビンで、ちょっと読んでいられないな、と思った。半分までいかずに挫折。まあ、買いはしたけど中を開く気が起きないという、電子版つんどくも何冊もあるから、途中まででも読み、自分には合わないと判断して読むのをやめたのだから、ましな方だ。

作品が悪いというわけではない。絵がうまくて表情がリアル。だからなおさら受け入れられなかったのだが。



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