鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「サイボーグ009 BGOOPARTS DELETE」2

2巻が発売された。さっそく購入。

1巻のラストで009がその加速装置でドルフィン号自体を動かしたということがあった。乗っていたほかのゼロゼロナンバーサイボーグは(加速装置を持つ002以外)加速酔いに苦しめられたが、その後、その感覚が残っていて、敵の通常の動きが遅く見えるようになった……という設定は面白い。004、005はそれで相手より優位に立つ。

原作のミュートスサイボーグ編では、アキレスはパンの裏切りにあって自爆するが、ここではきちんと009と相対し、能力にまさる009が勝つのはよかった。

しかし、原作に続いてまたもヘレナ(とパン)が裏切りそうだ。二番煎じは面白くないが、どういう展開になるのか?

ミュートスサイボーグは、原作に登場する敵の中で、恐らく一番の強敵である(「神」を除く)。ゼロゼロナンバーは最初期の試作品、その後に作られたサイボーグが能力において上回っているのは当然である。実際、個々のメンバーの能力を比較するとゼロゼロ側に勝ち目があるとは思えない。

ただし、ミュートス側は仲が良くない。お互いの能力をあまりよく知らない。功名心に逸って誰も人の言うことを聞かない。すぐ仲間割れをする。そもそもガイア博士とウラノス博士の仲が悪い。一方ゼロゼロナンバー側はギルモア博士を中心にがっちりまとまっている。互いの能力を熟知し、協力し合う。指令はイワン(001)が、現場の統率はジョー(009)が行ない、皆をまとめているのと対照的である。

実際、ミュートス側からはヘレナ、パンが裏切り、アポロン、アキレスという恐らく実力ナンバー1、2であるサイボーグを倒してくれる。それでも、ゼロゼロナンバー側は勝つことができなかった。突如火山が噴火し、島が爆発。それに巻き込まれて全員が死ぬという結末だが、もし火山の爆発がなかったとしても、ミュートス側がは何人か生き残るだろうが、恐らくゼロゼロナンバー側は全滅だったろう。

今回はゼロゼロナンバー側を殺すわけにはいかないだろうから、実力で勝たなければいけない。どのような展開になるのだろうか。恐らくリコの存在がキーになるのだと思うが。

ところでリコの父親はアポロンの変身した姿かと思ったが(理由は左手のけが)、そうではなく、ガイア博士ということのようだ。なぜガイア博士が生きているのか、なぜ顔が違うのかは不明。


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