- 南Q太「ひらけ駒!」4(モーニングコミックス)
前巻の最後で負けが込んでスランプに陥ってしまった宝を励ますため、宝ママが千葉まで遠征し、そこの大会に宝を参加させる。三段以下限定の大会。四段五段に勝つのは難しくても、同じ段位(以下)ならそうそう後れを取ることはないだろうというわけだ。
この大会での宝の奮闘ぶり(とそれを見守る宝ママの様子)が大半を占めるが、結果、宝は優勝。指導に来たプロの棋士から「筋がいい、ぜひ奨励会を目指してほしい」と言われてスランプを脱出する。
なおここで重大な秘密(?)が暴露される。他の父兄から、宝くんが強いのはお父さんの影響ですか、と訊かれた宝ママは、「父親はいないんです」と答えている。宝には父親がいないのだ。理由は不明。離婚か、死別か……。もしかしたら、初めからいなかった可能性もあるかも。
地元の小学生大会で大樹くんと再会。大樹くんはすっかり宝になついていて、片時もそばを離れない。親が意識しているように子供同士もライバル意識を持っているというわけではないのだ。なおここで宝は大樹と指し、勝っている。