鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「オリベ」

オリベ

オリベ

全38話。1~13話は「オリーブ」(マガジンハウス)2001年8月号~2003年8月号*1、14~37話は「ウフ.」(マガジンハウス)2003年12月号~2005年5月号に掲載。38話は描きおろし。

1~25話は1話2ページでオールカラー。26~37話は1話6ページで色は1色。最終話の38話は10ページ。

ぐらいの情報は書籍の紹介ページに記してほしい。

紙の本は絶版、kindle版は「電書バト」から出版されている。名前からして、電子書籍専門の出版社かと思って調べてみたら、なんと、佐藤秀峰が経営している会社だった。今まであまり出版社は目に止めていなかったが(紙の本とは違うところから出ているんだな~と思うことは多かったが)、どのくらいお世話になっているのだろう。

さて、本作は、表紙の子がオリベ(織部)なんだろうが、少年だと思っていた。中を読むとかなり雰囲気が違うのだが、主人公は喫茶店で働く独り暮らしの女性。年齢は、28話で25歳になった。顔はどちらかというと(いや、明らかに)ブスい。仕草も男の子っぽく、可愛げがない。が、別に悪いわけではなく、性格が歪んでいるわけでもなく、職場の同僚や友人と交友を持ちながら、日々の暮らしを満喫している、そんな話。

話の中も恐らく実際の世界と同じく約4年の年月が過ぎていると思われるが、主人公が成長したりはしないし、引っ越しも転職もしない。彼氏もできない。ありきたりの日常を淡々と送っているのだが、小さな幸せがたくさんあって、なかなかに楽しい話である。

南Q太はこんな話を描いていたのか。


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僕よりはるかに的確に捉えている。

*1:「オリーブ」は2003年8月号をもって休刊。