鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「能面女子の花子さん」6

  • 織田涼「能面女子の花子さん」6

今月の初めに入手していたのだが、感想を書くタイミングを逸していた(発売は11月の中旬だ。なぜ連絡を……)。

前巻が発売されてからかなり時間が経つなと思っていたが、作者が病気で半年ほど休載していたようだ。

正直に言うと、そろそろマンネリ化してきたように感じる。

ひとつは、花子は能面をつけているのだから、いつ何時も(お面を取り換えない限り)表情は変化しないはず。どんな時でも表情が変わらないシュールさや、身体が表現する喜怒哀楽と表情とのギャップによるおかしさとかをとことん追求してほしかったが、実は表情が結構変わる。目は、隙間が空いている時と空いていない時があり、口などは笑う時はちゃんとくの字になる。これはおかしいだろう。

花子は卒業までに人前で面を取ることがあるのか、あるとしたらそれは誰の前で、どのようなシチュエーションによるものか、それとも最後まで素顔は晒さずに終わるか。興味はそこに移りつつある。


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