鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「からかい上手の高木さん」7

第一話は(西片や高木さんにとっての)中学校の入学式。つまり時間的には遡り、西片と高木さんの出会いについて描かれるというわけである。

入学式早々に西片は遅刻してしまうが、それは落とし物を拾って届けていたから。それは実は高木さんの持ち物だった。西片にとっては初っ端からやらかした、楽しくない思い出かも知れないが、高木さんにとっては好意を抱くに十分なきっかけであっただろう。偶然関も隣り合わせ、以来、付き合いが始まることになる。

第九話では、西片が進化を見せる。なんと、高木さんを夏祭りに誘うのだ。高木さんに「誰かさんが誘ってくれたら一緒に行きたいなーと思って予定を空けてある」と聞いてのものではあるが、それでも西片が「あの……高木さん、な……夏祭り、一緒に行かない……?」と言うのは大きな進歩である。それを聞いて、普段はあまり表情を変えない高木さんがいつになく嬉しそうな顔をするのもほほえましい。西片、照れて横を向いてないで、この高木さんの表情をよく見ろ。これを専門用語で相思相愛というんだぞ。



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