鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「からかい上手の(元)高木さん」1

からかい上手の高木さん」のスピンオフ作品。高木さんが西片と結婚して西片姓になり、第一子を出産したあとの話である。連載開始は2017年7月なので、「からかい上手の高木さん」でいうと単行本の6巻の途中からということになる。

絵柄は山本崇一朗そっくりだし、話の展開も似ている。作者は山本崇一朗のアシスタントか何かなのか、山本崇一朗がかなり手を貸しているのか、そのあたりは不明。山本作品だと言われたら最初は信じるだろう。読み進めていくうちに、違和感を持つと思うが。

前半は主に元・高木さんと娘ちーとのやりとり。途中でお父さんが登場する。娘はまだ幼く、母子のやりとりは、かつての高木さんと西片とは比ぶべくもない。夫婦のやりとりは相変わらずキツそうだが、元・高木さんにしてみれば、「キスできたら西片の勝ちね」という手が使えないわけで、本編に比べたら非常にマイルドである。ほほえましくていいけれど、一冊読めばいいかな、というのが率直なところ。


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