- 寿々ゆうま「恋に恋するユカリちゃん」5(ゲッサン少年サンデーコミックス)
ミナが漫画の登場人物になりきって、作中のセリフを言うと、サナエはなんのことか察して、作中のセリフをなりきりで言い、応じる。こうした点は呼吸がばっちり合っている。おそらくサナエは、陸上部の仲間とはこういう会話はできないのだと思う。
浜口が北条さんをかばってケガをしたシーンは萌えた。ぜひこの時の浜口の気持ちやその後の北条さんの態度について、ユカリと話がしてみたい。
子供(サエ)と話しているユカリは、十数年後のことを描いたものではなく、ユカリの妄想の模様。
あちこち写真を撮りまくるユカリ。さりげなく浜口・北条さん、中井・真野ちゃん、西方・高木さんをカメラに収めると、あとで浜口と真野ちゃんが写真をもらいにくるところがオカシイ。そして高木さんは「くれ」とは言わないが、「見せて」と言ってカメラを覗き込み、嬉しそうにほほ笑むところがいい。
2年生に進級。高木さんと西方も、ユカリ・ミナ・サナエもみな同じクラス。また一年よろしくで終わり。いい終わり方だ。