鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「はじめの一歩」1 - 5

はじめの一歩(1) (講談社コミックス)

はじめの一歩(1) (講談社コミックス)

はじめの一歩(2) (講談社コミックス)

はじめの一歩(2) (講談社コミックス)

はじめの一歩(3) (講談社コミックス)

はじめの一歩(3) (講談社コミックス)

はじめの一歩(4) (講談社コミックス)

はじめの一歩(4) (講談社コミックス)

はじめの一歩(5) (講談社コミックス)

はじめの一歩(5) (講談社コミックス)

マガポケというアプリで、現在61巻まで無料で読めるため、久々に再読。もっとも単行本は129巻まで出ているから、半分にも満たないが。

以前は少年マガジンを毎週購読しており、本作も初登場時から読んでいた。当初は「小林まことの後を継ぐものが出てきた」という印象だった。劇画調の絵で真面目にスポーツを描きつつきっちりギャグもかます、という作風は小林まことが「1・2の三四郎」や「柔道部物語」で確立したものだが、「はじめの一歩」はその後継作品だと感じたのだ。鷹村が「柔道部物語」の鷲尾にそっくりのキャラクターなこともあって、自然にそう思えた。

また、「あしたのジョー」に(恐らく意図的に)似せて描いたシーンがあることも当初から気づいていた。

今回再読してみて感じたのは、「あしたのジョー」だけでなく、「がんばれ元気」「リングにかけろ」から持ってきたシーンも結構あるということだ。「はじめの一歩」以前のボクシング漫画の名作といえば、「あしたのジョー」「がんばれ元気」「リングにかけろ」の三つであろう。人によって好き嫌いはあろうが、この三作品を外してボクシング漫画を語ることは考えられない。そうしたことから、ごく自然に表現などを受け継いだともいえるし、先行作品へのオマージュとして意図的に描いたのかも知れないし、意識しなくても似てしまうこともあっただろう。

もうひとつ、初期においては、絵柄がそもそも小林まことに似ていた。回を重ねるにつれ、小林まこと風味は消えていくが。下記はデビュー戦の相手である小田裕介の所属する西川ジムの三上トレーナー(Roundo17)と単行本「シロマダラ」の表紙。
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