鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「ふたり明日もそれなりに」2

  • すずゆき「ふたり明日もそれなりに」2(新潮社バンチコミックス)

第19話、里央の誕生日に優弥がサプライズで用意したプレゼントを里央が事前に見つけてしまい……

第20話、寝ている時に優弥が里央の手を握り、里央はドキドキするが、それはガチャを回すためだった。

第21話、優弥、深夜まで残業。課長と先輩登場。

第22話、優弥は、自分の顔が里央の好みの顔とかけ離れていることに悩む。職場で相談すると課長が「愛田君の顔、私好きだよ」と言い、周囲から引かれる。

第23話、ゆんが里央、沙織に彼氏を愚痴る恒例のパターン。沙織は手に二つ持っていたコッペパンのうち一つをゆんに差し出す。沙織は恐らく、目一杯の友情を示したつもり。なおレジ袋にはさらに三つ見える。ゆんがもらったパンの袋を開けている間に沙織は一個丸ごと口に放り込む。ところでゆんの話は、彼が元カノとよりを戻したらしいということだったが、優弥はこれまでどんな人と付き合ってきたのかふと気にした里央が帰宅すると、優弥を訪ねてきた女性が追い返されているところだった……

第24話、女性から「あなた、もしかして優弥の彼女?」と訊かれ、顔をこわばらせた里央だったが、女は優弥の姉だった、というおなじみのパターン。名前は優美。優弥が里央に惚れているという話を優美から聞き、安心する里央だった。

第25話、布団を買う話。

第26話、里央が帰省。一巻ではチラと登場しただけの里央の両親がもう少しじっくり描かれる。里央の兄が登場。この兄も妹が好きすぎて優弥に敵意を燃やし、優弥の悪口を言いふらして里央と険悪になる。ふてくされて本屋に出かけ、一冊だけ残っていた新刊本を買おうとしたら、別の人に先に買われてしまった。それは優弥だった。兄はますます優弥を許せない気になる。

第27話、里央の兄は、買おうと思っていた本を先に買われて腹を立て、さらに優弥が姉と一緒にいるところを見て浮気と思い込み、ますます腹を立てる。が、兄に気づいた優弥は「大切な彼女の兄なので悪い関係になりたくない」と本人に言い、一緒に実家へ。

第28話、流れで優弥は里央の実家に泊まることに。兄は寝間着を貸す代わりにさっき買った本を貸せという。その本を読み始めた兄は号泣。優弥と兄は同じ趣味なのだ。

第29話、里央父、里央兄、優弥の三人で対戦型ゲームスモブラ(スマブラのことですかね?)をやるも、里央父が強過ぎて兄も優弥も歯が立たない。

第30話、課長が優弥に里央とのなれそめを真剣に聞き、メモを取ったりするので、好きな人でもできたのかと気になった優弥と先輩が問いただすと、お昼を買いにパン屋に行った時に会った女性が、優しくて親切で……と顔を赤くして答える。社広告代理店で働いているらしいと聞き、里央のことではと考える優弥だったが、なんとその相手は沙織だった。何を買おうか悩んでいた課長に、親切にいろいろ教えてくれたのがきっかけらしい。パン屋で再会した課長が沙織に、手に持ったコッペパンを見て「それ全部食べるんですか?」「いえ、職場の人たちの分です」と嘘を答えるところがツボ。

何度か顔を合わせて、挨拶をしたり、ちょっとした話をしたりする程度に仲良くなった人から、勤め先を聞き出すのは難易度が高い。それができた課長は相当である。それとも制服から判断したか? 最初、課長はパン屋さんの従業員を好きになったのかと思った。これが沙織であると気づいたのはかなりあとになってからだ。沙織は恐らく毎日パン屋に行っているのだとは思うが、買い物自体の時間は短いはずで、客同士が頻繁に顔を合わせて仲良くなるというのはちょっと現実感がなかった。

第31話、優弥は里央とスモブラをやるが勝てない。

第32話、年末の掃除をしていて里央は一年前の優弥の手帳を見つけ、そこに「今年の目標」として「相原里央を幸せにする」と書いているのを読んでしまう。捨てるようにいう優弥に里央は「墓まで持っていく」と答える。そして「目標を達成して偉いわね」と褒める。

第33話、初詣とおみくじ。うっかり「結婚」という言葉を出してしまい、照れた二人は「今のはあれじゃない」「わかってるわ」「あれのときはもっとちゃんとするし、夜景の見えるレストランであれをぱかってやるし」「わかったわかった」とあわててその話題から離れる。でもここはあとでテストに出るからね!

第34話、里央はいつものゆん、沙織と初登場の部長の四人で新年会(の二次会)。ゆんが別れた彼氏とのペアリングをトンカチで叩くと言い、部長はトンカチで叩いても仕方がない、売るか捨てるか……と言い、里央は、私はペアリングってもらったことがないと言い、沙織はチョコ揚げパンときなこ揚げパンを注文する。ここで里央の頭の中は、初詣の時の「夜景の見えるレストランであれをぱかってやる」という優弥のセリフがリフレインする。

第35話、ペアリングを買うことにする。優弥は一人で出かけるが、よくわからず、改めて二人で行くことにする。

第36話、晴れてペアリングをゲット、その後カフェに寄って指輪をつける。が、その店で里央をじっと見つめる男が。そして里央がトイレに席を立つと、その男が「里央、お前と話がしたい」と声をかける。……

というところで二巻が終わる。そりゃないぜ。

描きおろしはクリスマスにクリスマスコスをした里央が帰宅した優弥を迎える話。



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