鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「宇宙兄弟」39

漫画史に残る名作が、着々と完成に向かっている現場に、今まさに立ちあっている臨場感。「この時代に生きててよかった」という思いをかみしめている。

本巻のハイライトは、ヒビトが月への出発を目前にしてNASAへ行くことだ。バトラー室長や51ミッションの仲間に会い、NASAを裏切ってロシアへ行ったことを詫びる。もちろんもちろんかつての仲間は「最初からお前を否定する奴は誰もいないぞ」「今俺らには喜びしかないよ!」と激励する。

マクシムの人物造形がとてもいい。これまで本作に大勢出てきたどの人とも違う。冷静で、辛辣で、とっつきにくいけど、いい奴。彼のセリフはどれも好きだ。

シャロン天文台、稼働。

ブギーに両手両足がつく。なにげに革命。

吾妻滝生はリーダーとしてエディ・ジェイの域に達しつつある。

そしてマクシム4、いよいよ月へ出発する。


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