鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「ゴルゴ13」4

内容

  • 査察シースルー
  • WHO?
  • 価値なき値
  • 魔笛のシュツカ

雑感

査察シースルー

依頼者(年輩の男性三人)が全員サンタクロースのコスプレをしているところがおかしい。正体を隠すためだが、無論、そのままではゴルゴは仕事を引き受けない、と言う。この駆け引きはちょっと見もの。依頼料は50万ドル。仕事を済ませたゴルゴを調査員が始末しようとして返り討ちに合う。

WHO?

ミステリー。大富豪の妻が命を狙われている。建物の中にいる限られた人物の中で、犯人は誰か? ゴルゴも神父を装って建物内にいる。刑事はゴルゴが犯人ではないかと考えるが……という物語。ちょっと設定にご都合主義なところもあるが、難しい政治がからんでいない分、わかりやすいのがいい。佳作。

価値なき値

強力な化学兵器を廃棄することになり、装甲車に積んで移動するが、金塊を積んでいると勘違いしたギャングが襲ってきて……

魔笛のシュツカ

同業者がかち合った事件。かちあうたびに殺しあっていたら、世の中からプロがいなくなってしまう。同業者としてのリスペクトをもって、そこはもう少しうまくやればいいのにと思う。

女の描き方が下手だなあと思うのは、恋人との結婚を父親に反対されたパミーナが、ヤケになってゴルゴに抱かれるという展開。さっさとジーノの許に行けばいいのに。ジーノと抱き合えば厭なことも忘れられるだろうが、ゴルゴに抱かれても空しさは増すばかりだろう。


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