鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「最近雇ったメイドが怪しい」1

  • 昆布わかめ「最近雇ったメイドが怪しい」1

これもWeb広告を見て。僕に対しては広告効果は割に高い。チョロい奴だなと我ながら思う。

主人公の悠利(ゆうり)はええとこのおぼっちゃん。両親は不在がちだが家には使用にが大勢おり、何不自由な生活を送っていた。が、両親が事故で他界。使用人は皆いなくなる。家に住まわせてくれれば給料はいらない、と言ってきたリリスを新たに雇い、リリスと悠利の二人の生活が始まる。これが物語が始まるまでの背景。

悠利は小学生で、リリスに好意を持っている。そしてそれをまっすぐに飾らずリリスに伝える。リリスリリスで、悠利に好意は持っているのだろうが、大人の余裕であしらうつもりが、悠利のまっすぐさに押され、たじたじになる、というやりとりを毎回繰り広げる、一種のシチュエーションドラマ。

毎回同じようなことを繰り返しているが、今のところ飽きない。彼らはどうやって生活しているんだろうとか、誰も訪ねてこないが、親戚や親の友人知人はいないのかとか、リリスはなぜこの家で働こうと思ったのか、なぜ給料なしでいいと言ったのか、いろいろ疑問はあるが、明らかにされていない。正直、そこはどうでもいい。何か都合のいい設定を読者が想像していればいいのだと思う。

悠利のまっすぐな態度が、心が汚されているわれわれにはまぶしい。ジャンル的には「ショタもの」でもあるのかな。自分はショタには興味がないが、悠利にほだされてメロメロになってしまうリリスはかわいいと思う。それも含めて「ショタもの」だとすれば、そこはおいしい。


漫画・コミックランキング