本の紹介ではないが、以前書いた「将棋の渡辺くん」の主人公・渡辺明が負けてしまったのでここに記録しておく。
7月3日、棋聖戦で挑戦者の渡辺明を三連勝でくだし、初のタイトル防衛を果たす。同時に「タイトル3期獲得」の条件を満たして九段へ昇段した。「18歳11か月」での九段は、渡辺明が16年前に記録した「21歳7か月」を大幅に更新し、最年少記録。
渡辺明は永世竜王・永世棋王であり、現在名人・王将・棋王の三冠を保持する、現役最強の棋士である(豊島将之と藤井聡太が二冠、永瀬拓矢が一冠)。しかも渡辺は昨年棋聖位を藤井に奪われ、奪還に執念を燃やしていたはずだ。それをストレートで返り討ちにしたのだから驚きである。タイトル戦で渡辺明が一勝もできなかったのは初めてだという。
「将棋の渡辺くん」の連載はまだ続いているはずだが、この一件がどのように描かれるのかも、楽しみだ。
過去記事
- 「将棋の渡辺くん」5(2021/4/26)