- 亜月亮「裏都市伝説」
「裏都市伝説」一話完結の話が4話、それとは関係のない短編が1話の短編集。
ホラー&サスペンス系の作品かと思ったが、実際幽霊や異形の者が登場するのだが、設定のみで終わっていて追求が甘い。せっかくなのにもったいない感じの作品。
発表順と収録順が一致しない。発表順でいうと、4話目が最も早く、足掛け3年にわたって4つの話が描き継がれたことになる。
最後の短編は、冒頭から少女漫画風ギャグにあふれていたと思ったら、最後のオチもギャグ。これはこれで面白いとは思うが、この作品集に収めることがよかったのかどうか。
第四話の話中に、書店の棚が描かれる。そこに並んでいる本は絵ではなく写真のようだが、作者名のところがわざとぼかされている。調べてみるとこれはすべて亜月亮の作品のようだ。思ったより多作なのだな。これによると、「都市伝説」が9巻まであり、さらに「闇都市伝説」「都市伝説Jr」「これは、本当にあった話です」などの作品がある。「裏都市伝説」はこの系列の作品なのか。
本の中には記載がないが、Jコミックテラスのによる出版のようだ。なぜマーガレットコミックスとして出ないのかなあ……