冒頭では数回を費やして沖縄空手との対決が描かれる。
それから、ジムメイトの結婚。
そして日本武道館におけるチャンピオンカーニバルの開催。
話に変化を持たせようという努力の跡がうかがえる。
チャンピオンカーニバルは、全階級のタイトルマッチ7試合を一夜のうちに行なうというもの。普通、こういう時は軽量級から順に試合を行ない、最重量級が最後に試合をすると相場が決まっているが、なぜか、フライ級、バンタム級、ミドル級、ヘビー級、ウエルター級、フェザー級、ライト級の順に行われたらしい。最も人気のある沢村の試合をトリにしたいということなのかも知れないが。そして東洋ミドル級チャンピオンだったはずの沢村は、ここでは東洋ライト級チャンピオンとされている。まあ、ライト級が正しいのだろう。だとしたら、ミドル級の選手と戦うなどというのは狂気の沙汰である。
後半に登場するソラコイ・シンコンカーは、以前沢村に負けたポンサク・ラートリットの弟だそうだが、漫画を読み返す限りポンサク・ラートリットなる選手とは戦っていない。ポンサワン・ラートリットのことだろうか?
シンコンカーの必殺技スクリューキックを見て、真空とびひざげりではない第二第三の必殺技が必要と悟り、特訓を始める。それが完成したらしいことを匂わせ、ポンニット・キット・ヨーテンとの試合が始まったところで終わり。前巻で開発した「フライング・ドロップまわしげり」が第二の必殺技ではなかったんかいな。
対戦相手
- ポンサワン・ラートリット(タイ国ライト級3位)
- ポンニット・キット・ヨーテン(タイ国ミドル級チャンピオン)←いつミドル級のチャンピオンになった!?
- ポンサワン・ラートリット(再戦)
- モンコントーン・スイートクン(タイ国ライト級チャンピオン)
- ピッチャイ・ソーサートーン
- ソラコイ・シンコンカー(タイ国フェザー級1位)
- ポンニット・キット・ヨーテン