鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「リッキー台風」2

  • 平松伸二「リッキー台風(タイフーン)」2

リッキー台風 2

リッキー台風 2

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リッキーの入学した戦国高校では生徒間の喧嘩を黙認どころか推奨していた。高校を仕切る番長に相当するのが「将軍」で、その下に柔道部・剣道部・相撲部・空手部の主将が「四天王」。このあたり、「男組」の神竜組を想起させる(神竜組では、柔道部・相撲部・空手部・ボクシング部だったが)。

大物プロレスラーと互角以上に渡り合うリッキーがたかが高校生を相手に苦戦するとは思えないが、四天王の三人目までは楽勝で勝つものの、四人目の空手部主将にあばら骨を骨折させられてしまう。けがを押して将軍に挑むも気絶させられて完敗。

リッキーは三日間昏睡状態に陥るが、その間にカール・ゴッチの弟子のナルシスは、必殺技「サンダー・デス・ドライバー」をひっさげ、プロ入りを表明していた。

本作品を読んだのは40年ぶりだけど、結構覚えているものだ。剣道部の主将は女だが、女好きのリッキーに色気で迫るも完敗し、相撲部の主将に「色じかけとはいってもしょせんは少年誌、限界があるのがわからなかったようじゃ……」というつまらないギャグとか。が、ナルシスは記憶にない。主人公がルー・テーズの弟子、となればカール・ゴッチの弟子であるナルシスは最大のライバルになるはず。しかもここまで、ほかにこれといってライバルになりそうな人物は登場していない。それなのに印象に残っていないのは不思議だ。



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