鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「JJM 女子柔道部物語」12

  • 小林まこと「JJM 女子柔道部物語」12(イブニングコミックス)

発売日に即、購入。11巻の予告編で、見開きで「祖父と和解なるか?」などと出ていたため、脇道に逸れた話が延々と続くようだと厭だな、と思ったが、そんなことはなく、祖父とのエピソードはあっさり終わった。

さて、春高で女子7階級のうち4階級を制覇(しかも2人が準優勝)し、全国大会でも全員が8強入り、藤堂美穂は3位に食い込む結果を残した。次はインターハイかというとそんな呑気なことは言っていられず、北海道代表として毎週のように様々な大会に出場することになるのだった。

そして全日本体重別選手権。高校生なのに全日本大会への出場である。ここでニペイこと二瓶幸子の一回戦の相手は、一級の中学生……黒帯ですらない相手で、確実に一勝できると思ったら秒殺された。相手は田村亮子であった……

花山監督は全員一回戦負けと決めつけていたが、神楽えもは一回戦・二回戦ともに一本勝ちし、三回戦へコマを進めるのであった。

小林まことにとっては、月二回刊のイブニングはちょうどいいペースなのかも知れない。しかし週刊連載ではないため、ペースがゆっくりしていて、なかなか怒涛の展開というわけにはいかない。特に今回のように大会に出て勝ち進んでいる時は、どんどん次を見せてほしいと思う。本作は一応それなりに人気があって、単行本は100万部を突破したというが、イマイチでもあるのはそこが大きな理由なのではないかと思う。

もっとも週刊連載だと、とかくひと試合が間延びしていく傾向にあるから、結果的にどちらがいいのかはわからない。



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