鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「エルフ姫、堕落する」3(完結)

2018年1月29日刊。最終巻。

2巻から引き続き、ほのぼの日常+ちょっとラブコメ路線なのだが、第22話を描いている時に「あと2回で終わり」と言われたそうだ。つまり打ち切りだ。理由は明記されていないが、召喚の謎解きが全く進んでいないことに業を煮やされたものと推測する。最終話であわてて「百合花の両親と会えば謎が解ける(かも)」というところへ持って行くが、最後まで何も進まないまま終わった。

僕はそれでもいいと思ったけど。要はエルフだの魔術だのは単なる設定であって、肝は、突然出会った少年と少女が互いに相手に惹かれていき、離れがたく思うようになるまでを描いた作品、ということでいいじゃないか。たとえ異世界の生物であっても、愛は芽生えるのだ。これほど尊いことがあろうか。

第21話で、体調を崩して寝込んだリアの看病をヤスユキがしていて、頭を冷やしていたタオルの水を変えるために席を立とうとした時にの会話、「行かないで……」「タオル冷たい方がいいだろ?」「やーじゃぁ……」がちょっとかわいかった。

まあ、単行本全3巻というのは、ちょうどいい長さだろう。もしこの内容で全10巻とかだったら、読むのをやめたと思う。

本作が作者の初連載作品だそうだ。次回作に期待しよう。



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