鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「月曜日の恋人」(全2巻)

  • 紗織「月曜日の恋人」1, 2(マーガレットコミックス)

一巻は2017年8月25日刊。二巻は2018年2月23日刊。二巻で完結。二巻には「初デート」という短編が併録されている。

主人公・立花結華は17歳、委員長、生真面目な性格。晴臣のことが好きになり、思い切って告白したら、あっさりOKしてもらえたが、「月曜日だけ」と言われてしまう。火曜日から金曜日は、それぞれ曜日ごとに彼女がいるのだそうだ。そんなのは不純だと結華は憤りを感じるが……

Web広告に出てきて、続きが気になったので思い切って購入してみた。全2巻と短くまとまっているのはポイント高し。

一週間単位で別の彼女がいる、という設定で「月曜日のルカ」という映画を思い出した。THE BIG BOSSという漫画でも、曜日ごとに愛人がいるというエピソードがあった。設定が斬新だというレビューをいくつか見たが、そこまで斬新というわけでもない。

ただ、事情を知った結華が即座に行動を起こし、翌週にはこのパターンが崩れる、という点は興味深い。ぐだぐだと話を引き延ばさず、畳みかけるような展開は買える。

それにしても「少女漫画」だなあと思う。結華が晴臣と初デートをしたあと、何人もの女子に囲まれ、「この子なんか半年前から待ってたんだよ」「今日一日いい思いしたでしょ」などと責められるのは、中学生くらいの時によく見た光景。すべての女性がそうではないが、一部の女子に見られるああいうところが本当に苦手だった。

いろいろ欠点もあるけれど、登場人物の中で、僕が一番(というか唯一)好感を持った女性を、最終的に晴臣も好きになったから、後味は悪くなかった。